ウィーン在住ピアニスト吉澤京子のらくがき帳
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カテゴリ:音楽( 76 )

Christoph Ehrenfellner ヴァイオリンリサイタル

a0028065_20212565.jpg
4月5日Musikverein(楽友協会)のMetallenersaal(メタルホール)でのクリストフのコンサートへ。午後8時開演というウィーンでは珍しい開演時間。時間ぎりぎりにホールに到着したら空がいい感じの色具合でカメラお嬢の食指が動きます・・・。広角レンズが欲しい今日この頃。写真を撮ることにある程度はまるとやはりカメラもより可能性を広げてくれるものが欲しくなってくる。どこまで我慢できるやら・・・。(^_^;)a0028065_2022377.jpg
さてさて、記事の主旨はコンサート。まずは ”メタルホール”。実はこのホールに足を踏み入れるのは今回が初めて。確か昨シーズンオープンしたばかり。評判も何も全く耳に入って来ないし、興味はあったのだけど機会に恵まれることなくようやくのお初。
まずは「驚き」、そして「???」、お次は「怒り」、終いには「落胆」を通り越し「虚しさ」へ・・・・という最悪の印象。なぜこんなホールを作ったのか、まず大きな疑問。OK、3万歩ぐらい譲ったとしてディスコ用ということにするとして(なぜ楽友協会でディスコなのかはもう問わないとして)なぜここでコンサートを開く??? 音響とかなんとかそういうレベルの話じゃなくて、部屋の持っている目的が全く別のところにあるのに無理やりそこでピアノやヴァイオリンを弾かせてしまうっていうのが私にはほとんど犯罪だと思える。(このコンサートシリーズは”無名の若い音楽家たちに演奏の機会を与える”という主旨の楽友協会主催のもの)写真でなんとなく雰囲気がおわかりかと思うけどおよそ美しくない。まぁ視覚的な部分はまだ大目に見たとしても聴覚的には我慢の限度というものがある。だいたい響きなんてものは存在しない。なんとも表現しようがないのである。強いて言えば日本の音大のウサギ小屋みたいな練習室をただ大きくしただけという感じ?(120席程のキャパシティ)
a0028065_20214331.jpgそんな最悪のホール条件の中での演奏はさぞかし大変だったと思う。世界を駆け回って活躍し3日に一度ぐらいの頻度で様々な舞台に立っている演奏家だってこんなホールで弾かなければいけなかったらその苦労の大きさは想像に難くない。ましてやクリストフを始めとするこのシリーズの音楽家たちはそういう百戦錬磨的な経験がないのである。
おい、楽友協会何考えてる!(怒・・・。
さぁそんな中、クリストフ頑張りました!
”Virtuosen-Tänze”と題して演奏されたのはヴィニヤフスキー、バッハ、バルトーク、サラサーテ、クライスラーといった面々の技巧を披露するタイプの舞曲たち。彼がと~ってもいい音楽家なのは仲のいい友人たちに限らず多くの人の知るところ。ヴァイオリンだけでは彼の音楽的欲求は満たされきれず歌も歌えば作曲もする、指揮の勉強も今真っ最中。そんな彼なのでヴァイオリンの演奏に関しては今まで毎回その完成度の甘さによくよく「惜しいな~・・・」という感想を持たざるを得なかったのが正直なところ。今回も大変心配しておりました。がっ!今回、私が聴いたなかで初めて、彼は最初から最後まで一定のレベルを保ち、恐ろしいびっくり失敗もなく(!?)見事に弾ききったのであります!いやぁ、彼には驚かされます、ほんと。プログラムは難しいし、練習する時間が充分とれないとのぼやきもあったし、このホールだし・・・と難題には事欠かなかったのにこの成果には手放しで拍手。小難しい事抜きに音楽の楽しさを感じることのできたコンサートでした。末筆になりましたが共演のピアニスト・Christoph Traxlerくん。クリストフの奔放なルバートに振り回されながらもしっかりサポート。ほとんどがピアニストにとっては有難くない曲の上に(バルトークのラプソディなんてもう涙ものに面倒くさいし難しいの)見せ所もないプログラム。そのご苦労、私にはよくわかります・・・はい。ほんとにお疲れ様でした。賛辞。

・・・kuri-mさま、レポート大変遅くなりました・・・。
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by kyoyoshi215 | 2006-04-10 22:49 | 音楽

生きているからこそ

もう、このまま消えてなくなってもいい。
死んじゃってもいい。
・・・ほんとはこんな言葉そんな簡単に言っちゃいけないのだけど、
そんな風に思えてしまうほどの演奏ってあるのよ。
「演奏」って言う言葉もほんとはしっくりこないんだけど。
その音のなか、その響きの中、その瞬間にこの世のものとは思えない体験をして
もう戻ってこれないんじゃないかってところまで行っちゃう。
戻ってきたくないのにいつかは時間が終わりを告げる。
だからこそ、より一層その限られた時間が愛おしく、特別でこの上ないものなのだけど。

3日前にTillがコンチェルトのアンコールで弾いたバッハのサラバンド。
本人は「もうこのまま死んでもいいと思った」という私のコメントに
「・・・僕、何もしてないよ、書かれている音、そのままだよ」って・・・。
そう。それが本当にできる人ってそう居ないのよ!

そんな彼が、
「死んでもいいって言えば、”Edwin Fischerのバッハのピアノ協奏曲f-mollの2楽章”の録音で僕そう思ったよ。」・・・早速聴かせてもらった。
3分半ほどの長さのひとつの楽章。
これがひとつのなが~いフレーズになっていて響きが途切れることがない。
何度繰り返し聴いても麻薬のようにもっと、いつまでも、永遠に聴いていたくなる。
1948年のライブ録音である。
Tillの響きの世界に通ずるものを垣間聴くことができる。
でも・・・それだけ凄くてもやっぱりその場にいて同じ空気の中での体験とは違う。

「もう死んでもいい」とまで思える至福体験の真髄は
実は「生きていること」を実感していることに他ならないのである。
こんな当たり前のことだけどそれはTillが、
「僕何もしてないよ、書かれている音、そのままだよ」って言いつつ成し遂げている偉業と同じぐらい稀なことなのかもしれない。
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by kyoyoshi215 | 2006-04-07 10:45 | 音楽

室内楽セッション

a0028065_712293.jpg一昨日のこと。友達に誘われて室内楽のセッションに参加してきました。オーストリアを代表するヴァイオリニストの一人で大学の教授でもあるクリスティアン・アルテンブルガー(Christian Altenburger)氏のお宅で彼の生徒たちとチェロのReinhard Latzko氏(一番最近3年ほど前に教授になった若手チェリスト)と彼の生徒たち、全部で10人くらいが集まって初見大会。ドヴォルザーク/弦楽六重奏曲、レキュ、というベルギーの作曲家のピアノ三重奏曲、ショスタコーヴィッチ/ピアノ五重奏曲、ブルックナー/弦楽五重奏曲というヘビーなプログラムでした。ヴァイオリン、ビオラとチェロは楽章ごとに入れ替わり立ち替わりだったけどピアニストは私一人だったので独り占めできて楽しかったなぁ!先生と生徒がこうやって一緒に音楽する楽しみを分かち合えるのはほんと素敵!シフクラスも事あるごとにシフ&生徒たちっていうアンサンブル沢山しています。(ピアノのクラスではほとんど不可能・・・。連弾くらい?)セッションの最中に弾いていない生徒がせっせと料理。いい具合にお腹もすきみんなで会食。この日のワイン、カリフォルニアワイン(赤)だったんだけど美味でした。アメリカのワインなんて何年ぶり??って感じだったんだけど見直しました。・・でもどの銘柄かちゃんと覚えて帰ろうと思っているうちにいい気分にほろ酔いになっちゃって、け~っきょく忘れた。。。Typisch!(典型的!)
今回は急に誘われて飛び入り参加だったので何も用意してなかったけど今度までに大きな編成のもので練習しないと悲しい思いする・・・というか逆に言えば練習しておけば楽しい思いのできる曲を用意しよっと!例えばね、ブラームス、シューマン、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲・・・とか!この3人の作曲家、ピアノつき室内楽の分野でかなりの高い確率で名曲残してます。トリオもカルテットも。ん~たのしみ!
。。。でも今度はいつなのかなぁ・・・!?
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by kyoyoshi215 | 2006-04-01 09:01 | 音楽

シュテファン寺院でのヨハネ受難曲

a0028065_2212411.jpg昨夜はジングアカデミー合唱団が出演した演奏会がシュテファン寺院でありました。
バッハの「ヨハネ受難曲」。
コンツェルトハウスでのコンサート以外にこういった外部の請け負い仕事もこなします。数年前にトン・コープマン(Ton Koopman)とのプロジェクトで歌った選抜メンバーですので集中プローべが3回ほど。仕上がりも早く久々にプロ並みのプローべ運びでした。
教会でのコンサートは音響的にコンサートホールのようなわけにはいかないので色々それなりの不満はあるのですけれど宗教曲はやはり教会で聴くべきもののように思います。わたしはクリスチャンではありませんが、クラシック音楽に携わる身として最低限の理解と好意を持っています。a0028065_2213973.jpg
教会で宗教曲を聴くといい意味でも悪い意味でも大きな”力”を感じて畏怖の念のような心情にとらわれます。
信心というものではないのだけど私の生き方、在り方に於いて決して小さくない影響があるのじゃないかしら・・・。
演奏のあとに教会内でAgapeという集いがありました。みなと一緒にワインとパンを頂くのです。本当にワインとパンのみでびっくりしました、正直言って。お水もなかったの。

演奏に関する感想ですが、今回は特筆すべきはなく。。。我が合唱団の褒められるべきは言葉の明瞭さでした。私の座った席がよかったのでしょうけどほとんど全部のテキストが聞き取れました。お見事!ぶらぼー!
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by kyoyoshi215 | 2006-03-26 23:40 | 音楽

ボウイングなどなど・・・・

a0028065_20232343.jpg
a0028065_20233870.jpgシフ先生のお手伝い。来週パリ管で弾き振りをするハイドンのチェロ協奏曲D-durのオーケストラ譜に書き込みをする作業。シフ先生が書き込んだサンプルをもとに全パートに書き写していく。ボウイング、強弱、アーティキュレーション・・・。
これが簡単な様でいてなかなか骨が折れる作業。何かと人の揚げ足を取りたがる(!?)オーケストラミュージシャンに難くせ付けられないように誤解のないようなはっきりとした書き込みが要求される。
3日に分けて9時間のお仕事でした・・・。とにかく猛烈スケジュールのシフ先生。コンサート当日でもレッスンをし、秘書とのオフィスワークをこなし、ゲストがいれば料理もする。(美味しいオーストリア料理!)根を詰めて作業するわたしを気遣ってコーヒー入れてくれたりケーキ切ってきてくれたり・・・・。一瞬たりとも”何かしていない”時間を作らない人。少しはのんびりゆっくりして静かなじかんをもって欲しい・・と思っているのは私だけではないと思う。生まれながらのファイターなのでしょうけれど・・・。凄いバイタリティーです。
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by kyoyoshi215 | 2006-03-12 22:47 | 音楽

Auryn-quartett(アウリン弦楽四重奏団)

それにしても、当たり続きである。
昨夜も半端じゃなく満足のいく素晴らしいコンサート。
ウィーン楽友協会・ブラームスザールでのAuryn-quartett(アウリン弦楽四重奏団)
創立25周年を記念するコンサートを聴いてきました。a0028065_164943.jpg
25年間一緒のメンバーで演奏しているって聞いて結構なお歳なのかしらと思っていました。ところがどっこい、みな40代のいいお歳!20台前半で始めてそれからずっと一緒なのですね・・・簡単なことではありません、ほんと。
カルテットはよく「4人の結婚」と言われます。ふたりでだって大変なのに!いかに大変か想像がつくというもの。

弦楽カルテットの世界はまさにひとつの宇宙。オーケストラは人数の多い分スペクタクルな面でどっか~んと勝負してくるとその感動も打ち上げ花火的に華々しいけれど、内面的奥深さから語ったらカルテットの比じゃない。いいカルテットを聴いて受ける感動の深さは底がない。その深みにはまったらこわいくらい奥の奥まではまり込む感覚をおぼえる。
だからかえってそこそこの適当なカルテットを聴くとがくっと拍子抜けすることもしばしば。

さて、この晩の曲目。
ドビュッシー/弦楽四重奏曲g-moll Op.10
モーツァルト/弦楽四重奏曲Es-Dur KV 428
シューベルト/弦楽四重奏曲G-Dur D 887

25年も一緒に弾いていたら当たり前なのかもしれないけど4人が一つの楽器。
”合わせよう”とか”誰かについていく”とかそういうレベルじゃない。
耳を介してそれぞれの波長を一緒に波打たせている・・・という感じ。
一人の人間の身体がさまざまな器官の連動で機能しているように4人が一つのものを形成している。その自然さがなんとも気持ちよく妙な障壁なく音楽に集中できる。
だって、カルテットの曲ってとにかく濃いものが沢山。
それをちゃんと聴くためにはいい演奏は必至。
例えばシューベルトのこの大曲、こんな風にいい演奏で生で聴けることはそうないと思う。
相変わらず、また打ちのめされてぐさぐさ心に刺さってきたけど決してネガティブな痛みではなくて、マッサージでつぼを思いっきり押されて身体が目を覚ますような・・・
そんな感じでした。

こうやってまだまだいい演奏家がいるんだよなぁ・・・。
商業化されたコンサート業界の在りかたとスター志向の世の中に吐き気さえも感じる昨今だけど、こういうコンサートに出逢うと一気に希望が沸いてきて勇気づけられる。
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by kyoyoshi215 | 2006-03-09 23:02 | 音楽

ワーグナー『ローエングリン』

この日は合計6時間余を『ローエングリン』とともに過ごしました。

日曜日午前11時。

ウィーンではスタンダードなコンサート開演の時間。
Stefan Mickisch(シュテファン・ミキシュ)氏による楽曲解説を聴きに行く。
聞いた話によるとStaatsoperのホレンダー監督と彼の間で一悶着あったとのことで
今回は"Freunde der Wiener Staatsoper"(ウィーン国立歌劇場友の会)の主催で
Theater an der Wien(テアーター・アン・デア・ウィーン)での公演でした。
(ホレンダー監督がどれだけ独裁力のある権力者であるかは計り知れないけど
すっかり満員になったこの劇場の様子からみてミキシュ氏との和解は近いかと・・・。)

彼はドイツ人のピアニスト。もともとコンサートピアニストとして幅広いレパートリーで
演奏活動をしていたのだけどあるときからワーグナーのオペラを中心に取り組み始め
自作のパラフレーズを弾いたり、ピアノを弾きながらの楽曲解説コンサートをはじめた。
バイロイト音楽祭では7年前からフェスティバルの間ほぼ毎日のように午前中の
解説コンサートを担当していて相当な人気。ウィーンにはここ数年進出。
ウィーンっ子にも大人気!
・・・と、簡単に説明すればこんなひと。

実は友人が彼と最近ひょんなことから個人的に知り合った経緯があって
前晩、ディナーをご一緒したのです。
(同伴していたミキシュの彼女さんを除いて3人ともピアニスト((@_@;)!?)
ということで音楽の話でいろいろ興味深い話が展開しました。
大変気さくなひとでバイエルンなまりの柔らかさも加わり
初対面でも打ち解けた雰囲気を作り出せるひと。
各地で人気者になるのがうなずけました。
ピアノ弾くだけでなくトークでも人を惹きつけるためのシンパティーが備わってるんですね。

さて、その楽曲解説コンサート。
ピアノで色々な例を、時に長く、時に短く演奏しながら解説していきます。
比較的簡単でわかりやすいと思われている『ローエングリン』ですが、
本当にそんな単純なただのメルヘンちっくな悲劇なんだろうか・・・?
わかっている、理解している・・・とそんな簡単に言えるだろうか・・・?
・・・という問題提起から導入。
特にそれぞれの場面、モチーフで使われている調性の持つ意味合いを
浮き彫りにすることを中心にしながら深く考察していました。
考察内容のオリジナリティーに関しては私自身がいままでどのような
考察が行われてきているのかを全く知らないので言及できませんが・・・。
(ごめんなさい、勉強不足で・・・。m(__)m)
様々なほかの楽曲、事柄とを関連づけることの巧みさは特筆ものです。
(私はコレが大変苦手なので、普通以上に感心していまいます、いつも)
話の内容の興味深さもさることながらセンスあるユーモア、
トークと演奏のバランス感覚などが優れていて休憩なしで2時間余という
ヘビーな時間を最後まで飽きさせることがありませんでした。
大変頭のいい人だと思います。(それはディナーの際にも既に思いましたが)

ピアノの演奏は少々の粗さはあるけれど、管弦楽的で大きな演奏。
ただピアノの音色を追求しているのではなくいつも何かの楽器が
イメージのなかにある。そして意外なほど情熱的な部分も垣間見せる。
私自身がコレペティとしての仕事において、学んできたこと目指してきたことと
オーバーラップする部分があって聴いていて「うん、うん・・・そうよね!」・・・と
大きくうなずきにやにやしたくなることもしばしば。

彼は今バイロイト近郊に住んでいるのですがウィーンに移ってくる計画で
いま、住処を物色中とのこと。
これから益々ウィーンでのコンサートも増えるんじゃないかと楽しみです!


同・日曜日午後17時半。

約4時間かかる『ローエングリン』は始まる時間もやや早め。
楽曲への興味を思いっきり刺激された私はダメもとで突発的に思いつき
開演直前にオペラ座へ行ってみました。
正規のチケット状況は完売。
しかし、しかし・・・よくあることですが何らかの理由で残ってしまったチケットを
売りに来ている人たちが必ずいるものなのです。
そして、開演10分前に到着した私の行く先には運良く10人近くもの売り手がいて
思いっきり買い手市場!!
180ユーロの席を結局20ユーロで手に入れてParkett(平土間)前から6列目でした!
演目がワーグナーの場合、直前に買い手市場になることが多いようです。
観光で疲れて5時間もの上演時間を前にして直前でくじけてしまう人が多いからかも!?
ラッキーでした!

先日観た”Die tote Stadt”もそうでしたが、
指揮者(Semyon Bychkov)がよいと、または指揮者とオケとの関係がよいと、
オケがこんなによく鳴るものかと、わかりきっていることながら改めて感じました。
もちろん、楽曲のせいもありますけど。
どうやらウィーンフィル、ワーグナー好きみたいですね。

歌手も粒ぞろい。ElsaのSolie Isokoskiは最初ちょっと弱い感じがしないでも
なかったのですが、時間と共にどんどん良くなっていきました。
もしかして計算の上だったのかしら・・・と思ってみたり。
大変繊細な声にもかかわらず決してオケの中に埋もれてしまうことなく
その声色は常に耳に届く。かといって嫌な強さではない。すごいです・・・。
OrtrudのJanina Baechleは登場と共にその存在感が凄くて
声も恐ろしく強い!最初から最後まで強烈な「強さ」を見せ付けてました。
キャスティングの勝利かしら。
Ortrudの方がElsaよりも演じやすく、個性も出しやすい得な役と言えなくもないと
私は思いますけれど。『ドン・ジョヴァンニ』のDonna Anna対Donna Elviraの様に。
もちろん男声陣も素晴らしかったのだけどなぜか女声陣のほうがより印象に残りました。

よ~く思い起こせば確かにタイトルロールを演じたJohan Bothaも凄かったのに・・・。
ひとつ特筆したいのはKönig Heinrich役の韓国人・Kwangchul Youn。
だれよりも一番言葉がきれいで字幕の助けなくすべてがはっきり聞き取れました。
声に言葉を乗せることがこんなに上手なひと、最近ではThomas Quastohoffで
目の玉飛び出て以来かもしれません。
ネイティブスピーカーでないというある意味でのハンディキャップが
逆に大きな力となって特筆すべき長所に変貌したお手本といえるかもしれません。

そして、合唱がまた、素晴らしかったです!
久々にあれだけの人数の大合唱。
人数が多くなればなるほどアンサンブルの難しさが増すものですが、
その点も危なげなくクリア。時々個々の声が混じらずに個性を主張しているのが
見受けられましたが、それがオペラの合唱の醍醐味であって私個人は大好きです。

演出に関しては・・・。ここがいつも私にとっての鬼門。
どうしても「?」を強いられてしまう。
多くを語ることのできない領域です。

オペラは総合芸術であるのだけど、やはり音楽的満足度が私にとっては一番重要かも。
このところ、当たり続きで嬉しい限りです。(*^^)v
『ローエングリン』との長い一日は満腹度満点の心地よい疲れをもって終了。

長文を最後まで読んで下さった方、ありがとう。
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by kyoyoshi215 | 2006-03-07 18:42 | 音楽

Peter Erskine(ピーター・アースキン)in Wien

↓サウンドチェック中の”The Lounge Art Ensemble"
a0028065_7245114.jpg
わが叔父・ピーターです。昨年夏のイスキアヴァカンスの記事でも登場しましたが・・・。
超一流世界的ジャズドラマー。ドラムセットだけでこれだけ無限の世界が広がっているなんて・・・と、もう感嘆のため息をもたらす妙技。いつ聴いてもほんとうに感動させられる。
先日ウィーンの”Porgy&Bess"でピーター率いる”The Lounge Art Ensemble"のライブコンサートがありました。編成はドラム、サックス、ベースのトリオ。ピアノがないという編成は聴くのが初めてで、ハーモニー楽器がなくてどんな風になるのか好奇心思いっきり膨らんでました。聴いてびっくり。なるほど!ピーターの奏でるドラムからなんとハーモニーが聴こえてくるではないか!凄すぎる!なんて多彩で繊細で力強く活き活きとしたリズムと音色だろう!打楽器で”音色”なんて概念を語れるなんて誰が思う?改めてピーターの凄さを強烈に感じました。そしてその暖かくユーモアにあふれた語りにも魅了されます。最後の曲のまえの語りで「わが姪、きょうこに次の曲を捧げます」・・・・って言ってくれて、もう私は有頂天!一緒に行った友人が「すごいじゃん!」って・・・・。嬉しかった~!ありがと、ピーター!a0028065_7324131.jpg約2時間半余のライブはあっという間に終わり、お疲れのところでしたが、しばしおしゃべり。
このヨーロッパツアーは全くもって殺人的スケジュール。世界中の人たちが、なまピーターに触れる機会が沢山あるのはいいことだけどどうか身体に気を付けて元気でいつまでもその素晴らしい演奏を聴かせて欲しい。

チャンスがあったらどこかで聴いてみて!


楽屋で。→
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by kyoyoshi215 | 2006-03-03 08:07 | 音楽

本番

a0028065_6494491.jpg
木曜日と土曜日の二回公演。
本番になると用がなくなるコレペティの仕事だけど、
本番直前の最後の確認声だしのために15分だけ働く。
舞台に乗せてしまったらトレイナーとしてはもうただただ素敵な演奏になりますように!
ってお祈りして観客の一人として楽しむことに徹するしかない。
これがなかなか難しい。すっかり客観的にはやはりなれません。。。
でもなかなかいい出来だったと・・・私は結構楽しめました。
マエストロ・ルイジの超快速テンポに最初は面食らったけど割合冗長な曲が
ささっと”イタリアン!”な軽い味付けになってきわめてオペラちっくな様相を呈してました。
これを好きかどうかは意見が結構別れるかと・・・。

Wiener Symphoniker, Orchester
Wiener Singakademie, Chor
Juliane Banse, Sopran
Katharina Kammerloher, Mezzosopran
Christian Elsner, Tenor
Roman Trekel, Bariton
Fabio Luisi, Dirigent

Felix Mendelssohn-Bartholdy
Paulus / Oratorium in zwei Teilen nach Worten der Heiligen Schrift
      op. 36 (1836)
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by kyoyoshi215 | 2006-02-27 07:11 | 音楽

コルンゴルト「死の都」(Korngold:Die tote Stadt)

招待券を手に入れた友人と一緒に久々にオペラ座に行ってきた。
演目はエーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(Erich Wolfgang Korngold)の
「死の都」(Die tote Stadt)。

コルンゴルトの名前は知っていても作品も全然知らないしこのオペラのことも全く知らなかったのでいろいろ調べた。1897年生まれのオーストリアの作曲家。11歳の時書いたバレエ音楽がすぐオペラ座で取り上げられるなど神童ぶりを発揮。オペラ「死の街」を書き始めたのは20歳のとき。そして初演時、23歳。初演はケルンとハンブルグで同時に演じられ大成功。時代の寵児としてもてはやされたようだ。晩年にアメリカに渡って映画音楽作曲家としての名声を築くのと引き換えに若いころの作品も残念ながら低く評価されるようになってしまったとのこと。

きわめて大きいオーケストラ編成でバランスの問題はかなりあるけれど大変多彩な響きの世界は耳を飽きさせることがない。リヒャルト・シュトラウス、フランツ・レハール、プッチーニといった面々の影響をかなりはっきり聴きとることができて時々くすっと笑ってしまうことも。(あっ、『バラの騎士』だ、『サロメ』だ・・・ってね) 耳に簡単に残る美しいメロディーのアリアもあり、当時は流行歌としてかなり歌われたらしい。かなりキッチュ(Kitsch)だけど胸が悪くなるようなものではない。

昨晩の公演は全体のバランスのとれた素晴らしい出来だった思います。
まず、指揮者のダニエル・ランニクルス(Daniel Runnicles)がいい。ウィーンフィルの音がオペラではなかなかそう頻繁には聴けないような高品質の響きを放ち続けていたのはやっぱり指揮者のおかげ。(友人に言わせると二日前に聴いた『フィデリオ』とは別のオケみたいだそう~よくあることですが~)歌手とのバランスがえらく大変だと思うのに響きを損なわせることなくその点もクリア。お見事。
いやぁ、いい指揮者ですねぇ・・・。オーケストラにも好かれているようでした。
そして演出。ヴィリー・デッカー(Willy Decker)の演出の好評判は以前からよく耳にしているけど、御意。舞台の上下、左右、前後の空間を時間軸、または人物の心象を表現することに最大限に利用し、わかり易い。昨今の新演出によくありがちなわけのわからない「???」という意味不明のことがない。かといって前時代的に台本にただ従うだけのものではなく彼の独自の解釈の表現がきちんとしたメッセージ性をもって見え隠れする。
ん、こちらもお見事。
歌手も粒ぞろいで過不足なくいいアンサンブル。作品がちゃんと聴こえてきました。
観応え、聴き応えのある堂々たる公演でありました。

終演後、友人が指揮者のランニクルスと面識があったので楽屋にご挨拶。
と~っても感じのよい方でポジティブなオーラを発していて、一緒に音楽するのがきっと楽しいだろなと容易に想像できました。前日の『バラの騎士』から二晩続けて大きなオペラを指揮。さぞかしお疲れだったでしょうににこやかにおしゃべりしてくださいました。

久々にウィーン国立歌劇場のクオリティーを堪能した晩でした。
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by kyoyoshi215 | 2006-02-09 23:59 | 音楽