ウィーン在住ピアニスト吉澤京子のらくがき帳
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メンテナンスですって

またサーバーのメンテナンスで日本時間夜中の1時ぐらいから
翌朝10時くらいまでつながらなくなりま~す。
そのまえにとりあえずモーツァルト誕生日の記事書き終わってよかった~。ほっ。

二日酔いも昨日の午後には治って延べプローべ時間12時間の合宿も乗りきり、
あとは明日のシフクラスのクラスコンサートが終われば学校は終わり!
オーストリアの大学ってほ~んとに休暇が長い。数えたら一年の半分ぐらいは休み。
何事も受身で先生ばかりを頼って休暇を自分なりに構築できない学生は
大学にいても全然伸びないで終わっちゃう。自発性と強い意志がとっても要求される。
がんばろうね、みんな!

あの~らくがきですので脈絡なかったり話が飛んでもゆるしてね~!
メンテナンスですよ~っていうアナウンスのつもりで書き始めたのだけど
思いついたこと書き連ねて終わります。では、また。
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by kyoyoshi215 | 2006-01-30 20:54 | らくがき

二日酔い

なんてこと。
二日酔い。
昨日今日とジングアカデミーの合宿でウィーンを離れてる。
昨夜は飲みすぎた~。
とにかく今日一日のプローべをなんとか乗り切らなきゃ・・・。

前の記事の更新も復活してから・・・。

うぅ・・・しんどい。(;一_一)
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by kyoyoshi215 | 2006-01-29 16:27 | らくがき

盛り沢山だった今日一日

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モーツァルトの250歳のお誕生日。
やっぱりまずはご本人とご対面。
そう、楽譜。 
晩に聴くKV488のコンチェルトといくつかピアノソナタを音に出してみた。
たった一人でのモーツァルトとの対話。
250年前の今日、もし彼が生まれてなかったら存在しなかった音たち。
そう思うとその音たちが余計愛しく有難く思えて、モーツァルトが生まれたことに感謝!
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街に出る。シュテファン広場の前に据えられた特設テントはこの3日間のお祭りの案内センター。奥のほうは舞台もあってコンサート、アーティストインタビュー、クイズ、トーク、子ども向けの催し物などが入場無料で朝から晩までぎっしり。(これを書いているたった今はラジオでこの特設テントからの生中継でHugoWolf弦楽四重奏団やOlaf Bärの演奏とトークを流しています)私が行ったときはQuartett Accentoによる弦楽四重奏の演奏がされていました。テントの中なのでMCを使っていて音響的にかなり難があったし、ひっきりなしに人が出たり入ったりしていたので演奏者には気の毒だったけどイベントの性格からして仕方のないことかな。a0028065_8345777.jpgでも演奏は全然悪くなくちゃんとしたレベルのものを提供していました。(全く知らないカルテットでしたがまだ学生?という感じの若いメンバーでした。) この日にあわせて開館したモーツァルトハウス・ウィーンはこの3日間無料公開。整理券をもらって約30分間館内を案内してもらえるというもの。私は時間的にちょっと無理だったのでこれは後日のお楽しみにとっておきました。
シュテファン寺院のなかは夕方のコンサート(戴冠ミサ曲)の舞台設置がしてあり、テレビ生中継のためにテレビカメラや照明器具など普段この場所には存在しないものがいっぱい。いつもここにある時間の流れがなんとはなしにちょっと歪んでいるような不思議な感覚にとらわれました。
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予定外にどうしても行かなくてはいけなくなったのがオーストリア国立図書館。当館が所蔵しているモーツァルトのレクイエムの自筆譜の展示が11月からされていたのだけどこの日曜が最終日だという事実にぎりぎりになって気が付いて滑り込みセーフというわけ。
自筆譜に書かれている情報自体はコピーでも得られるけど絵画と一緒でやはりずばりそのものを”生(なま)”で目にする体験はすごい。200年以上も経っているとは思えない鮮やかなインク。迷いのない筆運び。どきどきして高揚してしまいました。
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展示会場の”プルンクザール”は世界で最も美しい図書館のひとつというだけあって高さ30メートルもあるドームの天井にはフレスコ画が描かれ各所に配置された彫刻や柱、そしてなんと言ってもぎっしり天井まで並んでいる皮背表紙の本がほんとに美しく、思わず「ほ~ぅ・・」とため息がでてしまいます。蔵書20万冊とのこと。もう数の感覚なくなります・・・。
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a0028065_8372485.jpgここでひと休憩。しばらくご無沙汰していたクラリネットの美和ちゃんを訪問。先日彼女の娘の一歳のお誕生日に招待されていたのに具合悪くなって行けなかったのがとっても残念でちょっとでも早く会いに行きたかったというのがこのぎっしりな一日に訪問をした理由。
娘のLinaちゃんごらんの通りと~っても可愛い!一ヶ月前から歩き始めなんだかおしゃべりも始め、だんだん人間って感じになってきた!?(笑)それにしても子どもの成長って速い!あんまりにも当たり前すぎる感想だけどつくづく時間の流れを実感する時です。
a0028065_838273.jpgさてお次はフォルクス劇場でオレグ・マイセンベルク(Oleg Meisenberg)のピアノリサイタル。”Quasi una fantasia”と題されたプログラムはモーツァルトの幻想曲とシューマンの幻想曲で休憩なしの約一時間。不覚にも遅刻して一曲目は聴けない覚悟だったのだけど曲途中にもかかわらず会場に入れて幸運でした。演奏者には申し訳ないけど(もちろん極力邪魔のないように最大限に気を使いましたけど)イベントの性格上仕方がないのでしょうね。フォルクス劇場に足を踏み入れるのは実はこれが初めて!演劇専門の劇場なので音がかなりダイレクトにそのまま来る感じでごまかしのきかない音響。個人的にはそんなまっすぐにくる音響、好きでした。マイセンベルクの演奏は極端なバランスのなかでくっきりと徹底的にメロディーを浮かびあがらせ描ききるのがとっても印象に残ってモーツァルトの美しい「うた」が強烈に強調されていました。
それにしてもウィーンの劇場はどこもほんとに美しく催しものの内容とともにその空間に身をおく楽しみも充分に堪能できる。観客の「その気」をより盛り上げてくれるとでも言いましょうか・・・。
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フォルクス劇場での素敵なひとときのあとはモーツァルト一休み。夜のコンサートとの合間に大学で生徒ひとりレッスン。厳しい現実に目を向ける時間・・・。(^_^;)

そして締めくくりはTillの弾くモーツァルトKV488。音楽と対峙する姿勢の真摯さ、まっすぐさ。そこからにじみ出るのであろう澄んだ音色。痛いくらい直接こころにグサってきて聴き終わって放心してしまう。オーケストラとのコンチェルトの場合は純度の高さが変わるので(!?)その「グサッ」度が和らぐけど。それでも言葉を失ってしまいます。どうその感動を言葉にしたらいいのかわからずいつも彼の前でしどろもどろ・・・。昨年健康上の理由でいくつかコンサートをキャンセルしていたので心配していたけど先日久しぶりに会ったときも元気そうにしていたしコンサートの予定も沢山入っているようなので安心!と~っても楽しみにしていたのでその期待もいつも通り裏切られることなく至福の時を過ごすことができました。あんまりにも特等席だったので舞台の出入りの時でさえ写真を撮るのは到底不可能でした・・・。

長い一日だったけど足を運べばさまざまな感動が待っているというのは素敵なこと。
「250歳のお誕生日」というのは既に亡くなっている人なんだから理論的には間違った言い方なのだと思うけど、モーツァルトは彼の残した音楽を通して間違いなくまだ生き続けているのだと改めて認識する一日になりました。

美和&Linaぎゃらり~
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by kyoyoshi215 | 2006-01-28 08:43 | 音楽

明日一日どう過ごそうかな。

こちらも日付変わって1月27日。

今日はモーツァルト250歳のお誕生日ということでウィーンは朝から晩までモーツァルト漬けになります。なんとなく私も漬かりに行こうかなあ・・・と漠然と考えていたのだけど、いざどのイベントに行くか真剣に調べ始めたらだんだん疲れてきちゃった。だってね、Fest für Mozart(モーツァルトのためのお祭り)という総合イベントの催しだけでも朝の10時から楽友協会、ブルク劇場、コンツェルトハウス、フォルクス劇場、シュテファン広場・・・などなどで同時にあらゆる催し(コンサート、講演、朗読、それらのコラボなどなど)があって延々と夜まで続く。これ、実は今日(27日)から3日間同じプログラムをやっているので3日続けて通えば3通りのものが観たり聴いたりできるというわけでたっぷりどっぷり思う存分モーツァルト漬けになれる。そのほかに夜は普通にどのコンサートホールも劇場もモーツァルト一色のプログラム。わたしの問題は週末ウィーンにいないから明日しかないってこと。調べていると面白そうであれもこれも行きたくなるんだけどそれが無理となるとなんだか中途半端な感じがして一気に興ざめしてしまったというわけ。
ま、でも明日のお目覚めが良かったらどこかにふらりと行ってみようかな。

晩の予定だけは決まっているの。
Till Fellnerが弾くピアノ協奏曲KV488 A-Durを聴きにいくの♪♪。
もうそれで充分なんだけどね・・・ほんとは。
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by kyoyoshi215 | 2006-01-27 08:58 | らくがき

おすすめ!PromenadenHOF in Linz

a0028065_7503474.jpgリンツ州立歌劇場のすぐとなりにあるレストラン。ciaiciaのおすすめということでみんなで食事に行きました。基本的にオーストリア料理だけどちょっとひねったものも。お野菜もたっぷり摂れます。デザートのレモングラス・クリームブルレが繊細でさっぱりしたお味。と~っても美味しかった!とっても広いお店で、いかにもオーストリア風だったり開放感ある温室風だったりいろんな雰囲気の空間に分かれていていい感じ。夏には中庭でくつろげるそう。オススメ度高し!

PromenadenHOF
住所:Promenade 39, 4020 Linz
電話: 0732 / 77 76 61
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by kyoyoshi215 | 2006-01-26 08:14 | 美味しいもの

リンツ(Linz)へ

リンツには友人のciacia一家と指揮者のあきちゃんが住んでいる。
ciaciaのだんな様がリンツのオーケストラのトップビオラ奏者として就職したのでウィーンからお引越しして一年余り。電車に乗って2時間弱の距離でもなかなか行き来できるものでもなく、今回は久々の逢瀬。2人+ねこちゃん2匹の一家でしたが今は半年前から増えた新しい家族の一員を中心に時間が流れていました。
ciaciaの母親ぶりは想像通りさくさくっと何気なさそう。本人は毎日ほんと大変なのでしょうけど、不思議とその様子が押し付けがましくない。大変なことをさらっとしてのける人だ。ママがんばれ!
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a0028065_873091.jpgこの週末を選んだのは指揮者のあきちゃんがヨハン・シュトラウス『こうもり』を振ったから。「あきちゃん」なんて呼んじゃ失礼なんだけど。ちゃんとお名前を・・・・マエストロ村上寿昭氏であります。ウィーンでよくつるんで遊んだ仲間のひとりなのね。とっても真面目な勉強家。ピアノもばりばり弾けちゃう。その人の良さで劇場ではこき使われちゃってるみたいだけど(こっち人はほんっと怠け者多いからね)その分沢山の経験が財産として蓄積されてるんじゃないかな。彼が職場で好かれているのがよく伝わってくるいい雰囲気の舞台でした。
秋からはハノーファーの劇場に移ってしまうので遠くなっちゃうね。がんばってこ~い!
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そしてもちろん・・・
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by kyoyoshi215 | 2006-01-25 08:55 | 街・人・風景(ヨーロッパ)

-16.5℃!(゜o゜)

今日は朝9時から録音の予定が入っていたので早起き。
はて、今日のお天気は?とネットでただいまの温度を見てみたら・・・-16.5度!?
なにかの間違いじゃないかと目を疑ったけど今日は異常に寒いとのこと。
間違えじゃないらしい・・・。

完全防備していざ出陣。抜けるような青空で雲ひとつなく空気は痛いほど硬い!
目の部分だけ外気に触れていたら瞬きするたびにパリパリッ・・・!?
目が凍り付いちゃわないかまじで心配しました・・・。(^_^;)
ウィーンの冬には慣れているはずだけどこんな寒い思いをしたのは記憶にない。
こんな日は用がなければぜ~ったいに外にでないから・・・。

朝からうずいていた頭がもはや救いようのないくらいがんがんな激痛に変化。
おまけに録音はやっつけの仕事で精神的にも打撃強し・・・。
がっくりきちゃって逃げるように帰り着いたら発熱。およよ。まったく弱っちいな。
今日はお友達のこどもちゃんの一歳のお誕生日会にお招ばれだったのに
とてもじゃないけど無理だから泣く泣くキャンセル。楽しみにしてたのにな。

でも復活は早いですよ。ブログなんか書いてますから。(^^ゞ

この週末リンツに行ってきたのでそのレポートはまた後ほど。
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by kyoyoshi215 | 2006-01-24 23:57 | らくがき

働いてます。

シフ先生のレッスンはいつも集中型。
中10日くらいでまとめて2~3日といったスケジュール。
昨日から3日間詰めてます。
今回は6人居る生徒のうち1人しか無伴奏がいないから、結構ハード。(@_@)
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by kyoyoshi215 | 2006-01-20 19:27 | らくがき

なんちゃって物書きデビュー!?

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『ピアノスタイルVol.12』
1/18発売
CD付き/定価1,050円
リットーミュージック刊
難しい音楽専門誌ではなく「ピアノや音楽のある生活」「音楽との素敵なかかわりかた」をさまざまな形で提示する新しい形の音楽誌。カラーページが多くてとってもおしゃれな雑誌ですよ!(楽譜・CD付き)   ピアノスタイル友の会HP


本日(1/18)発売の『ピアノスタイルVol.12』のモーツァルト特集に「モーツァルトが活躍した街・ウィーン」という題の3ページに渡る記事が載ってます。
文・写真ともに私、がんばりました・・・!こんな大きな記事初めてで、ほんと手探り。当たって砕けろ根性で書きなぐり、編集者の方にと~っても助けていただきました。〆切がしんどかった~・・・・。時間が足りないわけじゃないの。いよいよ追い詰められて初めてエンジンがかかるこの性格。本職だけかと思ったらすべてに於いてそうなのね。よくわかりました。(^_^;) 
もうひとつ改めて認識した案外不器用な自分の性格(性質?)とは・・・。今回の依頼を引き受けてまずしたのがモーツァルトの手紙を読むこと。・・・結局自宅にあったモーツァルト、ウィーン関連の本を片っ端からひっぱりだして斜めから横から縦から目を通し・・・。それでやっとなんだかスタート点に立った気がしてちょっと落ち着いたという始末。「使えそうな適当な資料をちゃちゃっとまとめていっちょ上がり!」ってな器用なことができなくて。きっと仕上がりはそんな違わないのでしょうに・・・。書き始めるのが遅くなるはずよね~。
ブログをまともに書き始めて特に感じていることは自分のことを書くとき以外、いい加減なことは活字にしちゃいけないってこと。中途半端に覚えていることやどこかの聞きかじりみたいなことはよ~く注意して書かなきゃいけない。今回の記事を書く上でもやはりそのことはとっても気をつけました。よく調べものをするようになりました。
少しは賢くなったかな・・・。(^^ゞ

ブログ開設の初記事に「文字を操るのは苦手」と書いてから一年半余り。
習うより慣れろ・・・・ですかな。

書店、楽器店で手に入ります!
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by kyoyoshi215 | 2006-01-18 06:07 | あいさつ

クリムト「アデーレ・ブロッホ=バウワー像」をめぐる裁判の結果

グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)にちょっとでも興味のある人だったら黄金のバックグラウンドに彩られたこの肖像画をきっと一度は目にしたことがあるでしょう。1907年に描かれたこの作品、「接吻」(Der Kuss) に次いで有名なクリムトの代表作のひとつです。
この作品を含む5作品が「誰のものか?」という裁判の判決が昨日言い渡され話題になっています。争っていたのはこの肖像画のモデル、アデーレ・ブロッホ=バウワー(Adele Bloch=Bauer)の姪、マリア・アルトマンさんとオーストリア共和国。
勝ったのはマリアさんでした。
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ナチ統治下のオーストリアから逃亡、または捕らえられたユダヤ人の所有していたお金や美術品などは没収され強引に国のものになってしまったものが多くあります。共和国政府はそれらを戦後、もとの所有者に返還すべく法律を制定し取り組んできました。本件の5作品もナチから逃れるためオーストリアを去ったブロッホ=バウワー氏(モデルのご主人)から国が”受け取った”または”買った”もので簡単に考えれば国がマリアさん(氏は自分の遺書にこれらの作品の相続権をふたりの姪(そのうち一人がマリアさん)と甥に指定しています) に返還するのが筋が通っているようにおもうのですが・・・。国が意固地になって裁判にまでなったのはモデルのアデーレさんの遺書のせいでした。アデーレさんは遺書の中でご主人への「お願い」(Bitte) として自分の死後、これらの作品をオーストリアの美術館に渡してほしいと記していました。国はこれを争点にして一歩も引かないまま今回の判決をむかえたわけです。結局この遺書の「お願い」というのはあくまでお願いであってそれに従うかどうかはお願いされた人の意思次第。法的拘束力がこの「お願い」にはないという判断が下されたのです。 a0028065_18463656.jpga0028065_18564531.jpga0028065_18565867.jpga0028065_1857933.jpg
通称「金色のアデーレ(Goldene Adele)」とも呼ばれるこの作品、一点で想定価格一億ユーロ(約140億円!?)とも言われ、お金をめぐる争いではないとは言い切れないと思います。でもそれと共に、オーストリアを代表する画家として国の大事な広告塔の一人と言っても過言ではないクリムトの作品、それも代表作のひとつがもしかしたら国を出てしまうかもしれない(マリアさんはナチ時代にアメリカに亡命してアメリカ人になっています)という不安もあったと思います。マリアさんは「少なくともふたつの肖像画はオーストリアに留まってほしい。国に対しては当初から丁寧な態度で話し合いと和解を呼びかけてきたがそれに対して国はなんの反応もしなかった。このような判決が出て嬉しい。もちろん国との交渉は喜んでします。」とのこと。
今回のニュースは話題性が高く世間も注目したけれども、きっとこれは氷山の一角であって闘い続けている人たちがまだ沢山いるんだと思う。
戦後60年以上経ってもその傷跡の治療はまだまだ続いている。

アデーレ・ブロッホ=バウワー近影
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by kyoyoshi215 | 2006-01-17 19:59 | 街・人・風景(ヨーロッパ)